シート裏にスタッズ カスタムハーレーに

サティスファクションさんより、製作中のハーレーのシートを、加工した鉄板持ち込みでのオーダーでした。
「こげ茶色メインで、切り返しで黄色を、シート裏にスタッズを。」
というご要望でした。

持込の鉄板になんとなく油性ペンで書かれた線と、言葉で、なんとなくイメージを拾いつつ。

シートの裏側に入るスタッズの配置決めと加工の工程から。

シートの跳ね上げ部分に入るスタッズって、あんまり見無いし、目立ちそうで目立たないし、なんとなく主張しすぎず邪魔じゃないと考えながらのデザイン。
背面は、全て革で贅沢に包み込み。

装着の向きで見えるイメージ。
こげ茶の革に、真鍮スタッズと、赤のハイドーム。
”フクロウの目”みたいなイメージで作ってみました。

こげ茶と黄色の組み合わせが好きで、シートだとどうかなと思ったけど、こればっかりは、「車両全体で見たときにどうか。」なので、
車両が仕上がって乗ってる人込みで良い雰囲気に似合えば良いなと妄想。

サティスファクションさん オーダーありがとうございました
URL : http://www.satisfaction.jp/
シート掲載記事 : http://www.satisfaction.jp/blog/index.php?UID=1516535197
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KRシート スカート 丘染め FLH
座面のフィット感を上げるために、シートを作り替えたいとご相談頂いたシート製作。
お聞きしたイメージ + お任せ
ということで、スタッズを打ったスカートを取り付けて製作しました。
ハンドルやシートって、自分にとっての最良のポジションを探す永遠の課題。
わかりますその気持ち。

仕上がった後の取り付け画像。
丘染めの黒なので、コバの茶芯が全体のシルエットに、渋い存在感を加えてくれているので、シンプル過ぎず、やり過ぎずな感じに仕上がりました。

以前のシートはシンプルで、同じKRシートの板ベースで薄めなあんこを敷いて、スッキリ、シンプルにブライドルレザーでの製作でした。

シートベースは、この現状まで仕上げてのお持込でした。

今回の製作にあたり、シートベースの鉄板を腰部分にかけて、やや跳ね上げ気味に曲げて、座り心地も考えて、あんこもやや厚めに改良されたようです。
純正シート用の、シートを据え付けるTバーの存在感を隠す目的で、輪郭にスカートを付ける構想に。
横から見える座面の裏の金具が見栄えが悪いですからね。

丘染め・・・
成形時に表面のラッカー塗装がひび割れてしまいました・・・
「これもアジがあっていいじゃん。」ってご了承を頂き、製作を続行。

スカートで、Tバーの隠れる高さを取るのに、そのシルエットがどんな感じがありきたりじゃないか、車両に似合うか、妄想の中で打ち合わせ中の画。

シルエットが決まり、スカートの形状とスタッズの配置決め。

スタッズを固定した後の取り付け前の貴重な画。
メキシコっぽいクロスと太陽ってイメージで配置してみました。

スカートの縫い留め。
縫いの線が綺麗な絵になるように慎重に。
丘染めのシルエットが活きる様に黒色のシニューで縫い上げました。

スカートの継ぎは、中央に持ってきて2パーツで製作。
ニッケルメッキと真鍮製のスタッズの色味が、徐々に腐っていく風合いも楽しみ。

曲線や直線を考慮してシルエットも美しくなるように、やれることはやってみました。

見えない部分でどーでもいい部分ですが、裏も革貼りです。

中央のアーチも、純正フェンダーのアーチと合って、自然と馴染んでいる見た目。
悩みだったTバーも自然な感じで綺麗に隠せました。

縫いを黒のシニューでおとなしく仕上げたので、コバの茶芯部分が引き立てられました。

く~、ここだけが悔やまれます・・・
仕方ないのかなぁ、この革の特性なのかな・・・

革も、厚めに入れたあんこも、やわらかく、「座り心地もポジションも最高。」
という嬉しい感想も頂きホッとした納品。

ガレージ。
程よい主張がかっこいい!

自分のショベルも何かやりたくなってきて、蝶番から落としているリアフェンダーに、スタッズを打ち込んだマッドガードを、構想中。
どんなのつくろーかな
小手川さん オーダーありがとうございました
お聞きしたイメージ + お任せ
ということで、スタッズを打ったスカートを取り付けて製作しました。
ハンドルやシートって、自分にとっての最良のポジションを探す永遠の課題。
わかりますその気持ち。

仕上がった後の取り付け画像。
丘染めの黒なので、コバの茶芯が全体のシルエットに、渋い存在感を加えてくれているので、シンプル過ぎず、やり過ぎずな感じに仕上がりました。

以前のシートはシンプルで、同じKRシートの板ベースで薄めなあんこを敷いて、スッキリ、シンプルにブライドルレザーでの製作でした。

シートベースは、この現状まで仕上げてのお持込でした。

今回の製作にあたり、シートベースの鉄板を腰部分にかけて、やや跳ね上げ気味に曲げて、座り心地も考えて、あんこもやや厚めに改良されたようです。
純正シート用の、シートを据え付けるTバーの存在感を隠す目的で、輪郭にスカートを付ける構想に。
横から見える座面の裏の金具が見栄えが悪いですからね。

丘染め・・・
成形時に表面のラッカー塗装がひび割れてしまいました・・・
「これもアジがあっていいじゃん。」ってご了承を頂き、製作を続行。

スカートで、Tバーの隠れる高さを取るのに、そのシルエットがどんな感じがありきたりじゃないか、車両に似合うか、妄想の中で打ち合わせ中の画。

シルエットが決まり、スカートの形状とスタッズの配置決め。

スタッズを固定した後の取り付け前の貴重な画。
メキシコっぽいクロスと太陽ってイメージで配置してみました。

スカートの縫い留め。
縫いの線が綺麗な絵になるように慎重に。
丘染めのシルエットが活きる様に黒色のシニューで縫い上げました。

スカートの継ぎは、中央に持ってきて2パーツで製作。
ニッケルメッキと真鍮製のスタッズの色味が、徐々に腐っていく風合いも楽しみ。

曲線や直線を考慮してシルエットも美しくなるように、やれることはやってみました。

見えない部分でどーでもいい部分ですが、裏も革貼りです。

中央のアーチも、純正フェンダーのアーチと合って、自然と馴染んでいる見た目。
悩みだったTバーも自然な感じで綺麗に隠せました。

縫いを黒のシニューでおとなしく仕上げたので、コバの茶芯部分が引き立てられました。

く~、ここだけが悔やまれます・・・
仕方ないのかなぁ、この革の特性なのかな・・・

革も、厚めに入れたあんこも、やわらかく、「座り心地もポジションも最高。」
という嬉しい感想も頂きホッとした納品。

ガレージ。
程よい主張がかっこいい!

自分のショベルも何かやりたくなってきて、蝶番から落としているリアフェンダーに、スタッズを打ち込んだマッドガードを、構想中。
どんなのつくろーかな
小手川さん オーダーありがとうございました
バッグの手紐修理 交換

「収納に丁度良いサイズなのと、バッグ自体はもう少し使いたいので。」
というご相談で、千切れかけたバッグの手紐の作り替えで交換のオーダーでした。

もう直ぐにでも切れそうな状態でのお持込でした。

長さは現状に合わせて
形状は肩に掛けやすい平たいままで大丈夫
色は革のナチュラル色で
あとは、使えたら良いです。
というようなご要望でした。

痛んだ部分を取り除いて、2.5mm程の厚みの革で、コバもやわらかく毛羽立たせた処理で、シンプルにカシメを使った固定で取替えました。

元通りには修復できませんが、「使えればありがたい。」という、モノを大切にされている感じのご要望でしたらご相談ください。
ブランドだと尚更こういった修理は受け付けてもらい難いものでしょうし。

Fさん オーダーありがとうございました
革のメンテナンスや経年変化

エイジングとか、経年変化とか、革を育てるって言葉で表現される、革のひとつの楽しみ方。
製作し納品した製品を大切にしてもらえてて、愛着を持って変化を楽しんでいただけててとても嬉しいです。
オイルメンテナンスなどお受けしていますので、お気軽にご相談ください。

女性や、バックに収納する方は特にこうなりがちな、引っかき傷も、オイルを補充したり、メンテナンスしているともう少し抑えられます。

上の状態にオイルを入れて、メンテナンスした後ですが、繰り返して、徐々に色は濃く艶も出て、これからが楽しいってところです。

このくらいの雰囲気のときに、革ってかさかさで汚くて、良いものではないのかなって思われたりしますが、このくらいからの変化を楽しんで貰えたら嬉しいです。

バッグや、メガネケース
こちらもメンテナンスをご依頼されたビフォーアフター
傷なども目立たず、丁寧に使用していただいていて嬉しいです。

オイルメンテナンス後
若干色も濃くなって変化が出始めてて良い雰囲気でした。
ディアストックで製作した革製品のメンテナンスは無料です。
お時間は10分ほどいただければ、可能な場合はその場で対応致します。
メンテナンスのご依頼ありがとうございました。
座席の補修

大分駅もリニューアルして、色んなお店や、数多くの人の行き来
にぎやかになる大分の街がうれしいです。
そんな駅のショッピングモールでお目にかかれる乗り物の
座席の修理のご依頼でした。
まさかの修理やさん的な記事2連続で、勘違いされそうですが
基本的には、銀製品、革製品、真鍮などの
オーダーを受けて製作するのがメインでお店を営んでいます。

参照 >> ぶんぶん号 大分駅

客車を運ぶ、この操縦席の座席の修理依頼でした。

乗り降りで付加がかかる部分だから摩擦などで破れた感じでした。

ある程度下地の修復をした後で、

上から似た雰囲気の革を貼って修正しました。

Mさん ご依頼ありがとうございました
革製のキャッシュトレイ
定休日の月曜日だけど
お店を開けていたら、たくさんの来客とお問い合わせがあって
12月だなぁって感じる一日でした
来週の月曜日も、通常営業し製作していますので
何かあればご来店ください。

レジ前の現金の受け皿となるキャッシュトレイのオーダーでした

知人のお店へ、感謝のお礼のプレゼントで
というオーダーで、ザックリの要望でしたので
ふたつ製作して、どちらも納品しました

一枚のブライドルレザーで、四つ角を縫ったデザイン

もうひとつは、同じブライドルの革を張り合わせ
四つ角をかしめたデザインで
どちらも、ご希望の文字をトレイの真ん中に打刻してあります

背面(底部分)のイメージ
日ごろの”ありがとう”を贈るっていいですね
温かい気持ちの通ってる贈り物を交わされる年末
いいカタチで、いろんな方へ喜ばれるものをお届けできるといいなと
思っています
山矢さん オーダーありがとうございました
お店を開けていたら、たくさんの来客とお問い合わせがあって
12月だなぁって感じる一日でした
来週の月曜日も、通常営業し製作していますので
何かあればご来店ください。

レジ前の現金の受け皿となるキャッシュトレイのオーダーでした

知人のお店へ、感謝のお礼のプレゼントで
というオーダーで、ザックリの要望でしたので
ふたつ製作して、どちらも納品しました

一枚のブライドルレザーで、四つ角を縫ったデザイン

もうひとつは、同じブライドルの革を張り合わせ
四つ角をかしめたデザインで
どちらも、ご希望の文字をトレイの真ん中に打刻してあります

背面(底部分)のイメージ
日ごろの”ありがとう”を贈るっていいですね
温かい気持ちの通ってる贈り物を交わされる年末
いいカタチで、いろんな方へ喜ばれるものをお届けできるといいなと
思っています
山矢さん オーダーありがとうございました
デニムと革でウォールポケットなどを

デニムを購入の際、裾上げして出た端切れを
ポケット状に縫ってて、それを持ち込んでのご依頼でした
自宅の壁に、郵便物などを入れるポケットとして
三段でというご要望でした

背面も、ただ直線でも味気ないので少し曲線を
一番上の革の両サイドに、ハトメリングを固定
L字フックなどに引っ掛けて使いたいとご希望でした

もうひとつは、テーブルの横に伸びる棒に下げて
リモコンなど小物を収納したいというご要望

収納した後、口を閉めれるよう、こちらはホック付きで製作

背面は、テーブルの横に伸びる棒に固定できるよう
着脱式でこちらにもホックを三ヶ所

ウォールポケット同様に、背面に遊びのある曲線で製作
Dさん 面白いオーダーありがとうございました
取っ手を製作・取り付け

バッグの使い勝手を良くしたいというご相談で、取っ手の製作依頼でした

ショルダーだけの構造だけではやや不便なため

製作した取っ手を取り付ける加工でした

どこかのブランドの製品を加工するボーダーラインって少し曖昧なところがあって
これを、「かっこよさのため」なら加工を受け付けたりしないし、
実用性が上がればもっとこの製品を愛着もって大切に使えるならギリギリ受けるかな
色んな作る人が居て、自分の作るものに対して、これがベストなんだって基準に
きっとプライドとか誇りがあると思う
それを粗末に意識したカスタムは受け付けていません
ややこしい部分ですが、可能かどうかは
打ち合わせの中身で、判断しお受けできるかできないかご返答致します。
色んな作り手に対して、馬鹿にしたリメイクアーティストにはなろうと思わないので
なんだか難しい部分ですがご了承ください。
その製品を大切にしたいから修理して欲しい はお受けいたします。
もし自分が作った製品が、誰かの手で延命されたのなら
その製品を作った自分はうれしいので。
松本くん ご依頼ありがとうございました
竹刀ケースの修理

親父が使ってた竹刀を入れるケースが
結構傷んでるから使いにくくて
修理して使えたらうれしいのですが
っていう想いのある修理のご依頼でした。

革もひび割れ金具もいい具合に腐ってて

かがってる部分も、硬くなってて、ほつれててもうボロボロ

可能な限り使える革は残して欲しいってことで
ばらしては見るものの、結構傷んでました

ファスナーも、動きが悪く交換して欲しいってことで
普段ファスナー付けないけど、使う用途が用途なので
新しいのと交換することに

一通りパーツをばらし、そのパーツから型紙をおこす
ベースの革は、一度全部水に漬け開いて
オイルでメンテナンスして成型をし直し

真新しい革と、組み合わせで仕上り
死にかけている革や道具に新しい命を灯すって想いは
作るって事に向き合うときもっとも大切に考えてること

ベルトの長さの調整用にバックルも製作

取っ手なども作りなおし

ファスナーも取替え完了
お父さんから引き継がれた大切なものとか
修理や、この先も継続して整えて使いたいって気持ちは
どこにも断られるらしいけど
そういうことができる仕事をしていたいな
自分の前にそれを置かれたことも縁
そういうのを大切にしたい
吉田さん オーダーありがとう
義足のベルト 2号

以前作った義足のトニーの補助固定ベルト
>> 義足のベルト
微調整もあって、二号のオーダーをいただきました。
足に被せるカップの当たり具合などを定期的に補修するため、
若干装着具合など変わるということでのご依頼でした。

わかりにくいけど
一号より、やや取り付けの位置などを変更致しました。
伊藤さん、いつも遠いところ、ご来店、オーダーありがとうございます
iPhone5 カバー

アイフォン5のカバーのオーダー
外が黄色に近いオレンジのような色で、
アップルマークが見える窓の空いたタイプ

最近UPしたものとケースが逆の左側なので、右にポケットのステッチ(縫い)
下の方に店の刻印

開けた右の内ふたは、鮮やかな赤い革を組み合わせ希望でのご依頼でした。
お店の刻印の下に、名前を
アルファベットの刻印で、名前の頭文字だけ大きめに、その他はやや小さめに
強弱を付けて文字を入れています。
店の刻印を内側にも入れていますが、
「お店の刻印を、ちゃんと見えるところに入れてください。」
って、刻印を欲してもらえたり、
「ここで作ったってわかるようにして下さい。」
って要望をいただいたり、作り手としてうれしい言葉をかけていただいたり。
恥じぬ仕事をしなきゃと今まで以上に感じているこの頃です。
井上さん オーダーありがとうございました
メガネケース

「姪っ子の誕生日に、サプライズで、以前プレゼントした名刺入れに合わせた
色の組み合わせで、メガネケースを。 名前とクローバーも入れて下さい。」
と、オーダーいただきました。

外側が赤色で、内ふたとマチ、鼻あてがナチュラルっていう色の組み合わせ

数年前に本人がオーダーして製作したのが、この色の組み合わせの手帳カバー
その後、プレゼントでと、
同じ色の組み合わせでプレゼントオーダーで製作した名刺入れ、
そして、同じ色の組み合わせのメガネケースをもらうって感覚は、
もらう方にとっては、身の回りのアイテムが同じ感じになって楽しいだろうな

そして、次の年は何をくれるんだろうって、ハードルが上がるんだろうな(笑)
椎原さん オーダーありがとうございました
革の色味の変化とか
二年半くらい前の画像と記事を少し編集

出来たばかりのウォレットと、経年変化の後の表情を並べてみました。
シニューって糸で狭目の4mmピッチで手縫いしています。
縫い目の下はグルーバーって工具で革に溝を掘ったりせずに、
糸に均等な力(テンション)をかけて食い込ませています。

革の表面は”吟面・銀面(ぎんめん)”って言われてるんだけど、
表面の部分が強度を持っているので、溝は掘らない方が強くなるんですよ。
シニュー糸は麻糸よりも経年変化に耐えると言われていて、
水分をはじくナイロンやポリエステル系の化学繊維の糸なので、
さらに凄く細い繊維を束ねるのに、蜜蝋を塗りこんでまとめています。

使っていると、蜜蝋が温度とか布で擦れ、抜けていって、デニムのインディゴが入ったり、
革の色が濃く飴色になって行くのに対して、糸は白い感じになっていきます。
色の入っていない糸なので、この変化も楽しんで欲しい部分です。
はじめは蜜蝋の色で、薄黄色。

シニュー糸ってのは、鹿のアキレス腱の繊維を真似て作った化学繊維で、
知っている人だと、気が付く特徴的な糸です。
手縫いでないと縫えない太目の糸を、ピッチの狭い幅で、食い込ませる縫い方は、
わかる人には、結構マニアックなこだわりの部分です。
趣味で作る人も増えたから、この頃では目にする機会もあるかな。

ポケットに入れる男性だったりすると、この裏面の変化が実は一番楽しめる部分。
体温で、油分がきれいに馴染む感覚があるんです。
繊維との摩擦で、革の質感を一番楽しめて、色味の変化の比較ができる場所。
丁寧に使うともっときれいに育つかも。
黒光りしだすとね、鏡みたいに顔が映るんだとか

ベージュ色の革に、やや黄色っぽい糸な使い始め。

画像の状態で使いはじめから3年半。
1年の使用くらいだと中途半端な茶色で、
水の染みや、爪などの引っかき傷が目立つので、飽きやすいかもしれないけど、
実は、その後がマニアックな変化を楽しめる時期。
大きな傷とか入ると、ぬあー・・・ってなるけど、それもアジ。
使う人と育ってるって感じがいいと思う。
焦ってオイルとか色素の入ったクリームを塗りこむと早く育つけど・・・
まぁ、楽しみ方は人それぞれの価値観。
革自身は、自己補修できません。
表面が白くカサカサに割れたりしないように注意しつつ、オイルメンテナンスをしたり、
簡単なお手入れをしつつ、育てるのを楽しんで欲しいです。
(3~4ヶ月に一度でいいので、ご来店いただければ無償でメンテナンス致します。)
手縫いでナチュラルな白い革を仕上げるには、
革の特徴から、手の油脂や指紋すら簡単に入ってしまう繊細な製作で、
気配りが必要なんです。
それでも、納品の後、自分の手で、そんな製品を自分のアジに仕上げる時間を
楽しんで欲しいって想いがあるので、着色されていない本来の革色にこだわっています。
何だか繊細に思えるかもしれませんが、実はタフな革なので、雑に使っても、
傷が多くなっても、自分と旅をする一生モノとして、愛でて欲しいと考えて作っています。
ちなみに、革の表面の ”銀” ”吟”(ぎん)って呼ぶんだけど、
革をなめす技術を学びに外国に出た際、
耳にした日本人が”Grain”グレインを、ギンと聞き間違えたことからだとか。
ちょっと意外な、革と銀の接点も面白い部分です。
この後、更に二年半経ったこのロングウォレット(長財布)は、
お店で見れるので、遊びに来てくださいね^^

出来たばかりのウォレットと、経年変化の後の表情を並べてみました。
シニューって糸で狭目の4mmピッチで手縫いしています。
縫い目の下はグルーバーって工具で革に溝を掘ったりせずに、
糸に均等な力(テンション)をかけて食い込ませています。

革の表面は”吟面・銀面(ぎんめん)”って言われてるんだけど、
表面の部分が強度を持っているので、溝は掘らない方が強くなるんですよ。
シニュー糸は麻糸よりも経年変化に耐えると言われていて、
水分をはじくナイロンやポリエステル系の化学繊維の糸なので、
さらに凄く細い繊維を束ねるのに、蜜蝋を塗りこんでまとめています。

使っていると、蜜蝋が温度とか布で擦れ、抜けていって、デニムのインディゴが入ったり、
革の色が濃く飴色になって行くのに対して、糸は白い感じになっていきます。
色の入っていない糸なので、この変化も楽しんで欲しい部分です。
はじめは蜜蝋の色で、薄黄色。

シニュー糸ってのは、鹿のアキレス腱の繊維を真似て作った化学繊維で、
知っている人だと、気が付く特徴的な糸です。
手縫いでないと縫えない太目の糸を、ピッチの狭い幅で、食い込ませる縫い方は、
わかる人には、結構マニアックなこだわりの部分です。
趣味で作る人も増えたから、この頃では目にする機会もあるかな。

ポケットに入れる男性だったりすると、この裏面の変化が実は一番楽しめる部分。
体温で、油分がきれいに馴染む感覚があるんです。
繊維との摩擦で、革の質感を一番楽しめて、色味の変化の比較ができる場所。
丁寧に使うともっときれいに育つかも。
黒光りしだすとね、鏡みたいに顔が映るんだとか

ベージュ色の革に、やや黄色っぽい糸な使い始め。

画像の状態で使いはじめから3年半。
1年の使用くらいだと中途半端な茶色で、
水の染みや、爪などの引っかき傷が目立つので、飽きやすいかもしれないけど、
実は、その後がマニアックな変化を楽しめる時期。
大きな傷とか入ると、ぬあー・・・ってなるけど、それもアジ。
使う人と育ってるって感じがいいと思う。
焦ってオイルとか色素の入ったクリームを塗りこむと早く育つけど・・・
まぁ、楽しみ方は人それぞれの価値観。
革自身は、自己補修できません。
表面が白くカサカサに割れたりしないように注意しつつ、オイルメンテナンスをしたり、
簡単なお手入れをしつつ、育てるのを楽しんで欲しいです。
(3~4ヶ月に一度でいいので、ご来店いただければ無償でメンテナンス致します。)
手縫いでナチュラルな白い革を仕上げるには、
革の特徴から、手の油脂や指紋すら簡単に入ってしまう繊細な製作で、
気配りが必要なんです。
それでも、納品の後、自分の手で、そんな製品を自分のアジに仕上げる時間を
楽しんで欲しいって想いがあるので、着色されていない本来の革色にこだわっています。
何だか繊細に思えるかもしれませんが、実はタフな革なので、雑に使っても、
傷が多くなっても、自分と旅をする一生モノとして、愛でて欲しいと考えて作っています。
ちなみに、革の表面の ”銀” ”吟”(ぎん)って呼ぶんだけど、
革をなめす技術を学びに外国に出た際、
耳にした日本人が”Grain”グレインを、ギンと聞き間違えたことからだとか。
ちょっと意外な、革と銀の接点も面白い部分です。
この後、更に二年半経ったこのロングウォレット(長財布)は、
お店で見れるので、遊びに来てくださいね^^
iPhone5ケース 黄色

iPhone5のクリアケースを持ち込んでいただき、
それに合わせたブック型のケース製作のご依頼をいただきました。

開いだけ、余分なベルトなど、着いていない方が好きというご要望で、シンプルです。
内側の革は明るい黄色をつかい、ちょっとしたカード収納を設けていて、

外観は、同じく暖色のオレンジ色 + 中は黄色を使ったコンビ
こういう同系色のコンビも面白いですね

「シンプルだけどアップルが見えて欲しいので丸い窓を開けて。」
という要望でした。
画像取り忘れたけど、カメラの穴を忘れていて、この後開けました。

シンプルだけど、片側だけの縫いもいい感じ
この頃の携帯ケースは、サイズとか使い勝手考え出すと難しくて、
何だか、いいものに出会うのも難しいですよね・・・
携帯買い換えたらもう使えないし・・・とかなぁ
長く使っていけるものが作れたらいいけど、なんだかな~
なんとも作り手としてはもどかしい。
泥谷さん オーダーありがとうございました